★論文要約 確認用テストページ★ ★★【会員専用】★<ネオアジュバント化学療法後の腫瘍体積変化の評価における非造影乳房MRIの有用性>論文要約

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論文要約

Non-contrast-enhanced breast MRI for evaluation of tumor volume change after neoadjuvant chemotherapy

★雑誌名_ご確認お願いします★    Eur J Radiol. Volume 177,111555 , August 2024

Taiyo L Harada, Takayoshi Uematsu, Kazuaki Nakashima, Takashi Sugino, Seiichirou Nishimura, Kaoru Takahashi, Tomomi Hayashi, Yukiko Tadokoro

研究背景:

術前化学療法(NAC)後の腫瘍体積評価には3D造影MRI(3D-Ce-MRI)が有用とされるが、造影剤使用には侵襲性の高さ、費用、検査時間の長さ、副作用のリスクなどの懸念がある。そこで本研究では、造影剤を使用しないMIP-DWI(拡散強調像最大値投影画像)による乳癌の腫瘍体積変化評価の有効性を、3D-Ce-MRIと比較することを目的とした。

目的と対象:

2018年にNACを受けた乳癌患者連続60例から、術前MRIのない患者や画像アーチファクト等により除外された5例を除く55例を対象とした。NAC前後の腫瘍体積をMIP-DWIおよび3D-Ce-MRIで測定し、体積変化率と計測時間を比較した。評価は腫瘤性病変群と非腫瘤性病変群の2群に分けて行われた。

結果と結論

腫瘤性病変では両手法の体積変化率に強い相関(ρ=0.89, p<0.01)があり、処理時間はMIP-DWIが有意に短かった(41.3秒 vs 199.5秒, p<0.01)。非腫瘤性病変でも中等度の相関が見られた。結論として、MIP-DWIは特に腫瘤性病変において、造影剤を使用することなく、造影MRIと同等の精度で迅速にNAC後の腫瘍体積評価が可能であった。

要約者のコメント

MIP-DWIは造影剤なしで腫瘍体積の測定が簡便であるのが特徴であり、腫瘤性病変に限定すればNACの中間評価としては使用出来る可能性がある。ただ、DCISなどの非腫瘤性病変の評価、NAC終了後の手術範囲決定についてはMIP-DWIは現段階では十分とは言えない。

文責:原田 大世(静岡県立静岡がんセンター)

原著リンク

Non-contrast-enhanced breast MRI for evaluation of tumor volume change after neoadjuvant chemotherapy

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★雑誌名_ご確認お願いします★    Eur J Radiol. Volume 177,111555 , August 2024

Taiyo L Harada, Takayoshi Uematsu, Kazuaki Nakashima, Takashi Sugino, Seiichirou Nishimura, Kaoru Takahashi, Tomomi Hayashi, Yukiko Tadokoro

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