代表挨拶

代表世話人よりご挨拶

 このたび、日本乳癌画像研究の代表世話人を務めさせていただくことになりました静岡がんセンター乳腺画像診断科の植松孝悦です。歴史ある本研究会の責務を担うこととなり、大変光栄に存じますとともに、その重責に身の引き締まる思いでいっぱいです。これまで本研究会を築き上げ、発展させてこられた歴代の代表世話人、世話人、会員の皆様に深く敬意を表します。

 本研究会が今後もさらなる発展を遂げ、乳房画像診断に関わる医師・技師の皆様にとって、魅力ある学びの場となるよう尽力してまいります。伝統を大切にしながらも、新しい情報の提供を強化すべく、充実したホームページの作成・管理に努め、ウェブ講演会などのイベントを積極的に開催する予定です。特に、若手医師・技師の皆様が活発に参加できる研究会運営を目指し、知識・技術の向上を図るとともに、互いに切磋琢磨できる環境づくりを進めてまいります。

 さらに、日本から世界へと乳房画像診断に関する新しいエビデンスやモダリティを発信し、国際的な学会・研究会との交流を深めることで、次世代を担う人材育成を持続可能なものとすることが重要であると考えています。これを実現するため、国内外の専門家との協力を強化し、最先端の乳房画像診断技術の発展に寄与したいと存じます。

ブレスト・アウェアネス の 4つの習慣
1、乳房の状態を知る
2、乳房の変化に気をつける
3、変化に気が付いたら、すぐに医師に相談する
4、40歳になったら、2年に1回の乳がん検診を受ける

  また、乳がん検診や乳房画像ガイド下生検の最新技術に関する議論を積極的に行い、診断の精度向上に向けた取り組みを推進します。そして、現代に生きる女性のニーズを考慮した検診や診断の技術の導入についてもプロフェッショナル・オートノミーの観点で取り組みたいと思います。近年、AI技術の急速な進歩に伴い、乳房画像診断への適用が期待されています。これらの技術を適切に導入し、臨床における有用性を検証しながら、より精度の高い診断を目指して議論を深めることも、本研究会の重要な役割と考えています。

 皆様のご指導、ご支援を賜りながら、乳房画像診断分野のさらなる発展に貢献できるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

静岡県立がんセンター  生理検査科・乳腺画像診断科  植松 孝悦